「エネルギーと原発のウソをすべて話そう」を読み終わりました。
武田邦彦先生らしく、科学的で、タテマエでく、相手の科学知識で話す内容を変えることもない内容の本です。
内容は
•第1章 原発の後始末もウソばかり
•第2章 原子力と国際社会とエコと核
•第3章 自然エネルギー幻想と石油のウソ
•第4章 もう騙されない福島原発
•第5章 忘れられた地震予知の罪
•第6章 ウソとタテマエと巨大技術
この内容を読むと、地球温暖化やエネルギー問題や原子力発電のウソを隠して利権などでお金儲けをしている人たちが多いことがわかります。
他の本でも地球温暖化やエネルギー問題をわかりやすく、間違っている問題を説明してくれています。
「エネルギーと原発のウソをすべて話そう」ではタイトルにある原発問題に多くのページが書かれていて、政府やマスコミや原発に詳しい人?専門家?のウソを話してくれています。例えば「地震で壊れる原発」という信じられない内容もあります。内容を読むと信じられる内容だとわかるでしょう。原発事故直後はテレビで武田先生も出ていましたが、最近はテレビで原発事故のことで出ていないと感じていました。理由は本当のことを言われたら、電力会社などこ広告が?利権が?そんな予想が出来てしまいます。
普通に考えれば、絶対に壊れない物を人が作ることは不可能なのを、安全で壊れない原発は存在するのか?と考えれば子供でもわかることでしょう。
自然エネルギーでのエコ発電での科学的に考えるとどうなのか?効率は?風力は完全にエコで、環境に全くダメージがないような幻想を科学的にウソを説明してくれます。
地震予知の研究の補助金や地域の偏りなどの問題点も書かれています。
最後は今回の大震災と原発事故での日本は本当に民主主義で法治国家なのか?という事も書かれています。これは他の本ではあまり書かれていないことです。
今後のエネルギー問題を考えるには読むべき本でしょう。原発は安全面は自然災害だけでなく、テロの対象という事を考える必要もあるでしょう。海に面しているところに原発があり、領海内で問題が起きていてる事を考えると警備面も心配です。自衛隊は軍隊ではないというのもいつまで続けるのでしょうか?普段は批判の対象の自衛隊も災害支援の時は大きく褒めるというのもどうなのだろうか?今回の自衛隊の活動も最悪の事態を考えて訓練があったからで、それを考えないでその場しのぎの政府には困った物です。
それでも、利権を優先する人たちは多いかもしれません。マスコミがウソを、利権でもうけている政治家、天下りを報道することを期待したいです。
書名:エネルギーと原発のウソをすべて話そう
出版社:産経新聞出版
著者:武田 邦彦
値段:1260円
ISBN:978-4819111317
公式ページ http://www.sankei-books.co.jp/m2_books/2011/9784819111317.html