「憚りながら 文庫版」後藤忠政を読み終わりました。

なかなかマスコミでは報道されない内容、そして名前が出てくるし、ドロドロしているけど、任侠道な本です。あっという間に読み終わってしまった。アクション映画と政治の世界の映画をノンフィクションで「憚りながら 文庫版」という本で楽しめた。必要悪とは?そして、政治家や堅気でもヤクザ以上にたちが悪い・品がないというか、自己中心的で、責任を誰かに押しつける人が偉くなっているというのが感じられた。

「憚りながら 文庫版」の中で、いろいろな事件。それは抗争だけではなく、政治やマスコミや宗教や警察という権力に対抗するという事件も書かれている。そして、権力により「ヤクザ」が「暴力団」と呼ばれ、「犯罪組織集団」というマフィアやテログループのように扱われるようになったことも書かれている。

確かに、法律から見れば、ヤクザ=犯罪者という事になるのだろうけど、なかなか捕まえられないオレオレ詐欺やソフト闇金、外国人の薬の販売の人たちと比べてしまうと、どちらが一般人に被害が多いのか?考えさせられてしまう。

阪神・淡路大震災、東日本大震災でも、マスコミはほとんど報道されていないが、ヤクザの支援が直後に行われたいたことは事実である。彼らはその事実を報道されることを嫌うだろうし、期待もしていないだろう。買いだめをしていた堅気の人をどう思っていたのか?情けなく感じてしまった。

法律で、憲法にある人権まで彼らから奪うような法律があるというのは、その先に起こることを政治家や法曹界は想像をしているのだろうか。

書名:憚りながら 文庫版
出版社:宝島社
著者:後藤忠政
値段:620円
ISBN:978-4796681346
公式ページ http://tkj.jp/book?cd=70813401