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「マイ・バック・ページ」感想

学生運動が佳境を迎えた激動の1970年前後を舞台に、理想に燃える若手ジャーナリストが、革命を目指す活動家の青年と出会い、彼が引き起こした事件に巻き込まれていくというストーリーです。今の大規模なデモも運動もストもない時代からは考えられないような時代の歴史のドキュメンタリーを見ているようでした。

とにかく週刊誌編集部の記者の沢田雅巳役の妻夫木聡さんと“武器を奪取し、4月に行動を起こす”と語る活動家の梅山(片桐優)役の松山ケンイチさんの熱演がとても良くて、難しい問題のテーマの「マイ・バック・ページ」にどんどにどんどん見入ってしまいます。

1970年前後を忠実に細かく再現されていて、とても良くできている。映像の質感も室内や夜は暗い。それは今と比べると暗いと言うことである。社内の机には灰皿、社内はマスコミと言うこともあるのだろうが、タバコの煙が多い感じも出ている。暑いから扇風機でも、暑く、シャツは汗で濡れてしまっている。40年という時間の差でここまで違ってくるんだと、感じた。

国家権力・警察に対してのマスコミの姿勢は「マイ・バック・ページ」と今も変わらないのかもしれない。その頃より制限されているか、利益重視のマスコミになっているのかもしれない。ジャーナリストとは?考えさせられてしまう。

内容はエンターテイメントな映画ではないけが妻夫木聡さんと松山ケンイチさんが主演しているし、教科書ではわからない歴史のドキュメンタリーとして、オススメの映画です。特に若い人たちにオススメです。

「マイ・バック・ページ」公式ページ
http://mbp-movie.com/


5月公開のおすすめ映画

2011年5月公開のおすすめ映画

5月28日公開
「マイ・バック・ページ」
実際の事件を基に描かれる映画。今の若い世代には、歴史上の事件で、映画の中での学生像は想像も出来ない。これだけ、不景気で就職もなく、閉塞感があるのに、世の中は変えられないと思っている人が多いだろう。
妻夫木聡さんの理想に燃えるジャーナリスト、松山ケンイチさんの革命を目指す活動家。時代は「高度経済成長」、「ベトナム戦争」、「公害問題」、「全学共闘会議(全共闘)」、「学生運動」と事件の多い。
真面目な熱い映画でもあり、映画のチラシにもある「俺たちは、”何を”信じるのか?」とのキャッチコピーを考えさせられる映画だろう。
公式ページ http://mbp-movie.com/